本当かよ!!

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炎上しているカネカIRの対応が不思議な件

 

「育休復帰、即転勤」で炎上、カネカ元社員と妻を直撃:日経ビジネス電子版

 

関与する両者からコメントを取るのも大変だったと思われるが、思わず見入ってしまった。

 

この記事で不思議なのはカネカIRの対応だ。

ツイッターでの一連の議論は承知しているが、発言の主は当事者の妻であると推定され、かつ当社と断定して発言しているわけではないので、現時点では事実の有無も含めてコメントできない」

「仮定の話には答えることができない」

「事実を確認しているが、これも当事者が当社の社員であるとはっきりするまでコメントできない」

 

など。

議論を承知していたのであれば、いずれどこかの記者が質問をしてくるのはわかっていたのだろう。だから回答は準備しておいた。

にもかかわらず、どうしてこのような対応になるのだろうか?

これでは火に油を注ぐだけである。

以前、”保育園落ちた日本死ね”の時、国会答弁で特定できない限り応えることができないと首相が答えたのを学習した、ということか?

当時も素晴らしい回答、というより、批判的な意見が多かったはずだが。

国会答弁は時間がたてば皆忘れたので、今回も、と思ったのか?

 

記者の後ろには読者がおり、その読者はIRのコメントで敵味方どちらにでもころぶ。

このIRのコメントでは大半の読者は

こんな逃げ腰の対応するならカネカに決まってる・・・とか

なんて汚い対応なんだ・・・とか

認めたらもっと悪いことが出てくるから認められないのかも?・・・とか

そんな反応になるのではないか?

それくらいは予想していたはずなのにこのコメント。

記事の全部が本当なら、組織第一の会社が組織防衛だけを考えてコメントしたが

後先のことは考えなかった、ということか?

IRのコメントはほぼ経営者が事前にチェックしているはずなので、これがこの会社の

姿なのね、ととられかねない。

事実だと認定されないからコメントできない、というのは事実だと分かればコメントもできるし、回答もできる、と言っているのと同じだ。読者には強気に映る。

日経はすでに記事にしてしまっているし、読む限り事実に見えるが、どうなるのか目が離せない。

 

それにしてもこのIRの態度からは社員に真摯に向き合う雰囲気はみじんも感じられない。

事実がどうあれ、今後採用は苦しむだろう。