日本の生産性は向上するのか?
いつもながら、指摘が的確なこの方。
自説はともかく、指摘されている点は確かに大きな問題で、一人あたり、いくら
儲けるか、というのは人口が減る以上多いな問題だ。
企業が大きくなれば効率的になる、というのももしかしたら正しいのかもしれない。
というのも、人事とか総務とか小さな企業でもやらなければならず、かつ、
その比率が高くなってしまうからだ。2割がバックオフィスでいる企業より、
1割がバックオフィスの企業の方が営業なり、技術なりの比率は増やせる。
ちなみに偶然だが、筆者はこれをまさに実践した企業にいた。
売上が厳しいから営業を増やす、という理由で、営業比率を増やしたのだ。
不必要な営業部に優秀な技術者やマーケタントが配属され、さらに優秀になるもの、
すぐに辞めてしまうもの、など、それは想像を絶する結果となった。
さて、売上は増えたのかというと、増えなかった。
正確に言うと、多少は増えたのだが、辞めた人によるコスト削減の方が利益には効いた。
とはいえ、大企業になっても、東芝やら、シャープやら、日産やらどうにもならない企業が沢山ある。これはどうしたことか。
個人的な意見だが、この国で生産性の向上は見込めない。働き方を改革しても
それに対応したソフトウェアの売上が上がるだけで(笑)導入企業の競争力向上には
役に立たない。
歴史を見よ、とはよく言ったもので、戦時中も、現場をよくわからない指導者のせいで
大敗を喫したならまだしも、訓練の失敗や食料難でとんでもない人数が亡くなっている。その比率4割ともいわれており、戦争に負けた、というより、人事やらマネジメントに失敗して勝手に自滅した、というのが事実なのだ。
であれば、生産性を上げるにはどうしたらよいか。現実をよく見ればすぐわかるが
まずマネジメントから日本人を追い出すことだ。日産を見ても、東芝を見てもどう考えても日本人だけはやめた方がよい。
日本企業の強さはどう見ても現場力の高さだ。これを生かせるマネジメントが
できないのだから、トップどころか、マネージャー以上全員日本人お断りにしてしまえばかなりの確率で生産性は向上する。とても残念だが、たぶん当たってる。
生産性というなら関電などは結構よいのだろう。コストに利益を乗せて請求するだけなのだから。ただ、結果どのような人物が上り詰め、どのようなことをしているのかを知るとがっかりだ。
生産性の向上だけでも大きなチャレンジなのに、これでは先は長そうだ。